コバ塗りを再考してみる

あけましておめでとう御座います。
大きな企業の方でも恐らくお仕事が始まったかと思います。
今年も頑張って行きましょう。

で、僕といえば何故かまた妙な事を思い立ってコバ塗りを見直してみようと色々試していました。

コバ処理

以前レザークラフトが流行してたせいか、最近ではコバ処理について話してくるお客様も増えた気がしますが、革製品で縁を返して無い場合、仕上げ材を使って処理する事があるワケですが、いくつかの仕上げ方法がありますね。

簡単に分けると

1、CMC、トコノール、ふのり等の磨き
2、バスコ等の顔料系
3、蝋を使った仕上げ
4、そのまま

僕がよく使うのは顔料系以外の仕上げです。
価格や用途、素材に応じて仕上げは変わるので、切りっ放しのままの場合も当然あります。

で、今回思い立ってしまったのはあまりやらない顔料系の仕上げ。
この手法は市場では一番ポピュラーなので良く見かけます。

コバ(縁)の部分に塗りたくられている樹脂のようなモノ。
アレです。

個人的に嫌いな手法なのであまりやらないのもありますし、やらないから苦手意識もあるのですが実はメリットもあります。
例えば、異素材を挟み込んでコバに露出させてしまう場合は一番有効です。
あとはコーティングされますからコバからの水の浸食にも強いです。

ただし、風合い的にはやはり樹脂感が否めないのと『剥がれる』現象が起きるので使わないのですが、知っている職人さんの処理は樹脂感は少なく剥がれにくい。
某超有名ブランドも顔料系の仕上げですが非常にナチュラル。

以前から顔料系も自分の納得出来る状態にしたいと思っていたので改めて再考してみました。

下地が全て

どの仕上げでも共通する事ですが、下処理が一番大切。
まずは目止め材で下地を仕上げる時に丁寧にやるのは当たり前。

そしてコバ塗りは薄く薄く。

で、今回再考したのはTOP材。
再考したというより随分前に購入して試していなかっただけですが…。

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樹脂感は随分消えたかな?

今のトコロ、ウチでは滅多にやらない手法ですが忘れずに磨いておきたいと思います。

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